歴史小説との出会い
歴史小説にハマったきっかけは、『のぼうの城』と『村上海賊の娘』。
どちらも史実をベースにしながら、登場人物の感情や人間関係を丁寧に描いていて、「歴史ってこんなに面白いんだ」と気づかせてくれた作品でした。
史実という土台があるからこそ、そこに作家の想像力が加わると、物語は一気に深くなる。その魅力にどっぷりハマりました。
戦国時代と幕末に惹かれた理由
そこから司馬遼太郎さんの世界へ。
『国盗り物語』では、戦国時代の人間くささとしたたかさに引き込まれ、『太閤記』『覇王の家』『城塞』などを次々と読みました。
戦国の駆け引きや戦略は単なる合戦の話じゃなく、「どう生きるか」「どう人を動かすか」という人間ドラマの連続。現代にも通じる考え方が多くて、読んでいて何度もハッとさせられました。
そして『竜馬がゆく』で幕末の時代へ。
坂本龍馬の生き方に憧れた人は多いと思うけど、僕もその一人。
特に印象に残っているのは、“自分の発言は命がけ”という幕末の空気。
現代のように軽い言葉が飛び交う時代とは違い、ひとつの言葉が人生を左右する。そんな緊張感の中で生き抜いた人たちの強さと覚悟に、ただただ圧倒されました。
今村翔吾作品の魅力
そして最近、もっと熱くさせてくれたのが今村翔吾さんの作品。
『塞王の楯』では、守る者と攻める者、同じ目的を持ちながらも真逆の立場に立つ二人の生き様が描かれていて、心を震わせられました。
『じんかん』では信念を貫く男の生き方に胸を打たれ、
『幸村を討て』『茜唄』『海を破る者』では、それぞれ違う時代・人物のドラマが描かれ、作品ごとにまったく異なる感動がありました。
そして『イクサガミ』は、歴史小説でありながらエンタメ性も抜群。戦国×神話のような世界観にワクワクさせられ、読む手が止まらなかった。
最新巻『神』も今から楽しみです。
歴史小説から学べること
歴史小説を読んでいると、過去の物語なのにどこか現代に通じる部分が多いと感じます。
戦国時代の「策をめぐらせる知恵」や「人を動かす力」は、仕事や人間関係にも通じるし、幕末の「言葉の重み」は、今のSNS社会にこそ響くテーマだと思う。
それに、今村翔吾さんが描くキャラクターたちは、現代の多様な価値観を映していて、「昔の話なのに今っぽい」と感じる瞬間がたくさんあります。
歴史小説の面白さは“もしも”の世界にある
歴史小説って、ただの昔話じゃない。
作家の「もしも」が詰まったフィクションだからこそ、史実そのままではないけど、その分、ドラマチックで感情が動く。
僕自身、歴史の知識はほとんどないから、「これ本当なの?」とか「この武将、実在したの?」なんて細かいことは気にせず、純粋に物語として楽しんでいます(笑)。
まとめ:時代を超えて響く生き方に学ぶ
これからも、時代を超えて生きる人たちの姿から、勇気や学びをもらいたい。
そして、現代を生きる自分の背中を少しだけ押してくれるような、そんな一冊に出会い続けたいと思う。


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