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物語に深く入り込みたい。
登場人物の感情や関係性をじっくり味わいたい。そんな気持ちが強かったからです。
特にミステリーやサスペンスは、長編の方が没入感がある気がしていました。読んでいる間は、まるで別世界に入り込んでいるような感覚になります。
だから以前は、短編集に対して少し物足りなさを感じていました。ですが最近は、短編集もかなり好きになってきました。
今の生活には短編集がちょうどいい
理由はシンプルで、気軽に読めるからです。
以前よりも、まとまった読書時間を取ることが減りました。仕事や家のことをしていると、「今日は少しだけ読もうかな」という日も増えます。
そんな時、短編集はかなり読みやすいです。一区切りがあるので、少しだけ読んで閉じやすい。しかも、間が空いても戻りやすい。
長編だと、「どこまで読んだっけ?」となることもありますが、短編集だと気楽にページを開けます。最近は、コーヒーを飲みながら少しだけ読むくらいの時間も好きになってきました。
でも、やっぱり“繋がり”が好き
ただ、自分は完全な一話完結より、「少しずつ繋がっていく物語」が好きなんだと思います。短編集でも、登場人物や世界観が積み上がっていく作品に惹かれます。
その感覚が特に好きだと感じたのが、東野圭吾さんのガリレオシリーズでした。以前は『探偵ガリレオ』を読んでいましたが、最近『予知夢』や『容疑者Xの献身』も読みました。
短編は読みやすいのに、湯川先生というキャラクターの存在感が少しずつ深くなっていく感じが好きです。しかも、長編になると物語にさらに没入できる。
『容疑者Xの献身』を読んだ時は、改めて「やっぱり面白いな」と思いました。映像化されている作品が多いので、人物をイメージしやすいのも読みやすさの理由かもしれません。
姫川シリーズの“重さ”も好き
一方で、誉田哲也さんの姫川シリーズは、ガリレオシリーズより少し重さがあります。
暴力描写やシリアスな空気もあり、人によっては少しハードに感じるかもしれません。ですが、その重さの中にある“人間らしさ”が自分は好きです。
姫川玲子の強さや脆さ、登場人物同士の関係性が少しずつ積み上がっていく感じもたまりません。さらに、『ジウ』シリーズなど別作品と世界観が繋がる瞬間もかなり好きです。
「あ、この世界って繋がってるんだ」と気づいた時は、読書好きとしてちょっと嬉しくなります。
時代小説にも短編集の面白さがある
最近読んで印象に残っているのが、今村翔吾さんの『五葉のまつり』です。
時代小説なので、少しクセや好みは分かれるかもしれません。ですが、自分はかなり好きでした。登場人物たちは、仲良しという感じではありません。
それでも、それぞれが自分の役割を果たし、お互いを認め合っている。その距離感がすごく格好良かったです。しかも短編集のように読みやすいのに、全体として物語が繋がっていく。
読み終えた時には、不思議と登場人物たちに愛着が湧いていました。
今は“少しずつ読める物語”が心地いい
昔は、「長編こそ読書」という感覚が強かった気がします。もちろん今でも長編は好きです。ですが最近は、短編の読みやすさや気軽さの良さも分かってきました。
少しだけ読める。でも、ちゃんと物語が積み上がっていく。今の自分の生活には、そのくらいの距離感がちょうどいい気がしています。
読書スタイルも、年齢や生活と一緒に少しずつ変わっていくのかもしれません。
今回の記事の中で触れた作品です。気になった方はぜひ。

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