秋になると、やっぱり本を読みたくなる。
空気がひんやりして、夜も長い。静かな時間に小説を開くと、日常のざわざわした気持ちがすっと落ち着く。
前回の記事で「本屋大賞を参考にして選ぶ」と書いたけど、今回はその中から特に印象に残っている4冊を紹介してみようと思う。
『かがみの孤城』辻村深月
不登校の中学生7人が集められた孤城で、鍵を見つけると一つだけ願いが叶う——という物語。
それぞれに事情を抱えながら生きていて、城の中での人間関係や伏線の回収が見事だった。
読んでいくうちに、孤独や悩みの奥にある優しさが見えてきて、胸の奥が温かくなった。
小5の娘も読了していて、「面白かった!」と。
親子で同じ作品を共有できたことが嬉しかったし、年齢を超えて響く物語ってすごいと思った。
『成瀬は天下を取りに行く』宮島未奈
主人公の成瀬あかりは、ちょっと独特な感性を持った女の子。
自分の信念を貫く姿勢が気持ちよくて、でもちゃんと他人の心にも寄り添える。
周りの目を気にしてしまう自分にとっては、憧れのような存在だった。
読んでいて、「自分もこんなふうに生きられたら」と思わされる場面が多かった。
物語全体が軽やかで、読み終わったあとに心が少し軽くなる。
『海賊とよばれた男』百田尚樹
これはだいぶ前に読んだけど、今でも印象に残っている。
困難があっても諦めず、工夫と信念を持って進んでいく主人公の姿に惹かれた。
戦後という混乱の時代の中で、自分を信じ、仲間を信じ、何度も立ち上がる。
正直、細かいストーリーはあまり覚えていないけど、読んだ当時の熱は残っている。
「人はこんなにも強く生きられるのか」と感じた作品。
『カフネ』阿部暁子
二人の女性が出会い、人間関係を築いていく物語。
すごいツンデレ(笑)。でも、料理を通して人の心を癒す力があるのが印象的。
何でも作れる、しかもその人に寄り添って。
プロの料理人としての仕事の丁寧さや、料理に込めた想いが胸に響いた。
ポップコーンのシーンが特に印象的で、読んでるうちに食べたくなった😆
まとめ:どれも印象に残る作品ばかり

今回紹介した4冊は、どれも読み応えがあり、心に残る作品ばかり。
登場人物の生き方や選択に、自分を重ねてしまう瞬間が何度もあった。
そして、物語を通して「自分ももう少し頑張ってみようかな」と思える。
どの作品にも“前を向く力”があって、読後にほんの少し背中を押してくれるような感覚が残った。
本屋大賞のラインナップはやっぱりすごい。
とりあえず4冊紹介してみたけど、他の受賞作もそれぞれ印象に残っている。
次はまた別の4冊を選んで、続きを書いてみようと思う。
まだ読んでいない本屋大賞作品もあるので、選り好みせずに読んでみたいと思います。
  
  
  
  
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